｢住宅は性能｣
確かにその通りだと新築ヘーベルハウスに住んでみて思いました。どのハウスメーカーにするか検討しているとき、大手メーカーだと一条が圧倒的でとても魅力のある住宅性能でした。
ただ基本性能の良さにあぐらをかいているのか、土地選びや間取りの提案は弱かったように思います。
私の地域だけなのかもしれませんが、一条工務店は（他のメーカーでもそうですが）まとまった土地を取得し条件付き土地として売りに出しています。
その土地が私たちの条件に合致していれば良いのですが、一般的に良い土地とされるようなところはすぐに売り切れてしまい、余り物の条件付き土地を何度も紹介されました。
一条工務店の営業さんもお好きな土地で建てられますよ、とは言ってくれますが、その土地でそのハウスメーカーの家を建てるイメージがわかず結局選ばなかったのかなぁ、とあとになってから思います。
ヘーベルハウスはどこでも家が建てられるらしく、ヘーベルハウスと提携している不動産屋と土地探しから始まりました。「この土地ならこんな間取り」というのを素早く提案してくれたので、まずは自分たちの条件から土地の候補を選び、その土地に合った間取りを検討していくことができました。
性能は一条なのは頭では理解していても、土地探しや希望の間取りの提案ではヘーベルハウスの方が良かった、と入居後に冷静になって気づきました。
どっちのメーカーで建てるかモヤモヤしていた理由はそこにあるようです。性能は良いのかもしれないですが、住んでみて性能以外の立地や間取りで不満があると残念なので、性能だけにとらわれず全体のバランスが大切になります。
結果論ではありますが、選択肢の中にあった一条の条件付き土地で建てていたら私たち夫婦の理想の土地とは違っていたと思います。日当たりや隣家との距離感、大通りへのアクセスのしやすさ、周辺施設、プライバシー等々については今の土地でほんとに良かったと思っています。
一条工務店は機能性能については何を聞いてもバッチリ回答してくれて信頼感がありましたが、上で書いたような数値で測れない施主の希望要望や想いなどを汲み取ることはイマイチなのかなと感じました。性能ごり押しで確かに良いのだけど、逆にその点が慢心というかおごりに繋がっているのでは？と思った次第です。
とても親切、丁寧な営業さんでしたが、提案力や施主の要望をよく理解してくれるのはヘーベルハウスの営業さんの方が上手なようでした。
